【十三参り 総まとめ】子供の年齢や行う時期、参拝方法、おすすめの着物や髪型、母親の服装まで解説

【十三参り 総まとめ】子供の年齢や行う時期、参拝方法、おすすめの着物や髪型、母親の服装まで解説

目次

「十三参り(じゅうさんまいり)」とは、七五三や成人式と同じく子どもの成長を祝う伝統行事のひとつです。「十三参り」と耳にしたことはあっても、
  • 「具体的には何をするんだろう」
  • 「何年生のいつすればいいの?」
  • 「着る着物や髪型は?」

など、いろいろな疑問がある方も多いはず。十三参りは女の子が大人になる節目となる特別な行事で、家族みんなの晴れの日でもあります。この記事では、十三参りの時期や年齢、参拝方法からおすすめの着物や髪型についてまとめました。 十三参り特有の慣習も紹介するので、お参りに行く際はぜひ参考にしてみてください。

 

十三参りとは?由来とこめられる意味

十三参りとは?由来とこめられる意味

「十三参り」とは、娘が数え年の13歳(満12歳)に迎えるお参りの行事です。13番目の菩薩さまである”虚空菩薩(こくうぼさつ)”をお参りし、知恵を授かることから「知恵もらい」ともよばれます。十三参りの起源は古く、250年ほど前の平安時代に京都・嵐山の法輪寺で行われたことがはじまりといわれています。

現在では全国のお寺や神社において参拝が行われ、七五三や成人式につぐ成長のお祝いに欠かせない行事となりました。そんな十三参りには、子どもの成長を願ういくつかの意味合いがこめられています。

 

十三参りの意味① 知恵を授かる

十三参りでお参りする”虚空菩薩(こくうぼさつ)”は、無限の知恵と慈悲をそなえた仏様。 十三参りを行うことで、更なる知恵を授かることから「学業成就」の意味もこめられます。我が子が13歳まで無事に育ったことへのお祝いとともに、これからの長い人生を生き抜くための知恵と健康を頂けるように祈願しましょう。

 

十三参りの意味② 厄除け

十三参りは、「厄除け」の意味も込められる行事。13歳は干支が一回りする年で、女の子の人生において最初の厄年にあたります。また、13歳頃は少女から大人へと心と体が変化していく時期。今までにない体調不良にとまどう年齢でもあり、古くから厄年とされ、厄払いが行われてきました。 この時期に十三参りで厄を払うことで、様々な不安を取り除き、健康な心身を授けてもらうことができるのです。

 

十三参りの意味② 男の子の成人式「元服」

数え13〜15歳は、昔の男子が「元服(げんぷく)」=成人の儀 を迎える時期でもあります。古くより、男の子は元服から大人の仲間入りを果たすとされてきました。「元服」の元は「はじめ」、服は「はじめて大人の着物を着る」ことを意味し、元服の儀ではじめて大人の寸法の着物(礼装)を着用し、一人前の大人として認められたのです。

現代でも、元服を迎える男の子は大人サイズの羽織袴に肩揚げをした正装で寺社を参拝します。女性の十三参りと同じく、小学6年生に「知恵もらい」を行うとよいでしょう。

 

十三参りはいつする?中学受験前の合格祈願にもおすすめ!

十三参りはいつする?中学受験前の合格祈願にもおすすめ!

では、十三参りのお参りはいつ行けばいいのでしょう?子どもが何歳・何年生のときに十三参りを行ったらよいのか悩みますよね。「知恵を授かる」といわれる十三参りは、実は中学受験前の合格祈願にもおすすめ。 十三参りを行う年齢と時期について、それぞれ解説します。

 

十三参りのタイミングは小学6年生の春

十三参りを行う年齢は数え年の13歳なので、満12歳の年。 誕生日が4~12月の場合は小学6年生になるタイミング、1~3月の早生まれは中学校に入学する頃が十三参りの時期にあたります。しかし、実際には早生まれの子も小学6年生の春に行うケースが一般的です。中学生にあがる時期はなにかと忙しいので、小学6年生の春に行うことで落ち着いて参拝や記念撮影にのぞむことができます。

 

十三参りの時期は4月13日を中心に3~5月

十三参りの時期は、旧暦の3月13日=現在の4月13日 が正式です。ただし、4月は新学期がスタートしたばかりで落ち着かない時期。4月に限らず、3月~5月の間が参拝時期とされています。春休み期間中やGWならば予定もたてやすいため、家族みんなの予定の合う日に十三参りを迎えられるとよいですね。

 

中学受験の合格祈願にも

十三参りを行う小学6年生では、中学受験を控えている方もいるのではないでしょうか。実は、十三参りは中学受験の合格祈願にもぴったりの行事。 理由は「知恵を授かる」という十三参りのいわれにあります。

十三参りで参拝する仏さま・”虚空菩薩(こくうぼさつ)”は、「災厄をのぞき、智福を与え、二世の願いを成就せしめん」と説いています。広大な宇宙のような無限の知恵と慈悲をもつ虚空菩薩を参拝することで、目標を達成するための知恵を授けて頂けるのです。翌年2月に中学受験を控えている方は、十三参りのタイミングで合格祈願を併せて行うとよいでしょう。

 

十三参りでは何をする?お参りの仕方や風習を解説

十三参りでは何をする?お参りの仕方や風習を解説

十三参りの当日は、実際にはどんなことをするのでしょうか? 晴れ着でお寺や神社をお参りするのが基本ですが、十三参り特有の慣習もあるためぜひ予習しておきましょう。

 

お寺や神社を参拝しご祈祷を受ける

当日は家族で晴れ着を着て、お寺や神社に参拝しご祈祷を受けるのが伝統的なならわしです。十三参りの発祥は寺院ですが、参拝先はお寺・神社どちらでもOK。現代では神社でも十三参りのご祈祷を行っている所が数多くあります。十三参りで有名なお寺に行くのも、七五三でお世話になった神社を参拝するのもよいでしょう。

 

漢字を奉納する寺社も

お参りする寺社によっては、漢字一文字を書写し奉納するならわしも。参拝時に漢字を奉納するのは、もともと「写経(しゃきょう)」=経典を書き写したものを奉納するのが最も丁寧な参拝方法とされていたことに由来します。十三参りでは漢字1文字だけを毛筆で書く「一字写経」が一般的です。

本人が好きな漢字でも、「知」「和」「福」など授かりたいと願うものの漢字でもなんでもOK。どんな漢字にしよう?と悩み相談する時間も、親子の良い思い出になるのではないでしょうか。当日の受付時にその場で書く場合と、事前に半紙に書写したものを持参するパターンがあります。寺社によって形式にちがいがあるため、直接問い合わせるのがおすすめです。

 

参拝後の帰路は振り返らずに

「十三参りの帰り道に振り向いてはいけない」と聞いたことはありませんか?十三参りで有名な法輪寺では、本堂を出てから渡月橋という長い橋を渡り終えるまで振り返ってはいけない、との風習があります。橋を渡り終える前に振り向くと、授かった知恵をもとに返すことになるとされているからです。

その慣習にのっとり全国の寺社で参拝する際も、十三参りのご祈祷後は振り返らずに敷地から出るとよいといわれています。

 

記念写真を撮影する

十三参りでは、寺社に参拝するだけでなく記念写真を撮影するご家庭も多く見られます。「家族みんなで写真を撮ったのは七五三が最後」というケースも意外に多く、次にむかえる通過儀礼・成人式はまだまだ先のこと。十三参りはちょうどその間にあたり、家族写真の絶好の機会ともいえるでしょう。

近ごろは出張カメラマンに同行してもらい、参拝の様子や家族と過ごす自然な表情を撮影するロケーションフォトも増えています。 少女から大人になる我が子の貴重な瞬間を、家族みんなの喜びの姿とともに写真に残したいものです。

 

十三参りの服装は?おすすめの着物と髪型

十三参りの服装は?おすすめの着物と髪型

十三参りは、我が子が七五三のつぎに迎える大切な成長の節目。とっておきの晴れ着でお参りするのがマナーです。 そんな十三参りの晴れ着には、やはり日本人の民族衣装である「着物」がおすすめ。ワンピースなどの洋服でもOKですが、実際に洋服で十三参りをした親御さんの中には「華やかな着物を着た女の子を見て、やっぱり着物を着せればよかった...と後悔した」との声も。

お年頃の女の子の気持ちに配慮しつつ、これまでの無事な成長を神仏に感謝し今後の良き行く末を祈願するのにふさわしい、礼節ある装いでのぞみたいですね。

 

着物:大人サイズの振袖か小紋に肩揚げ

そんな十三参りの女の子が着る着物は、振袖または袖を長く仕立てた小紋が良いでしょう。十三参りは「成人の儀式」から生まれた行事であることから、女の子は十三参りではじめて大人と同じ「本裁ち(ほんだち)」の着物を着ます。大人用サイズの着物に肩上げをし、十三参りが終わると身揚げを外すのが慣習です。

女の子に着せる振袖や小紋は、初々しさや愛らしさが感じられる比較的小さめの柄が可愛いです。 まだ体つきも華奢な13歳。大人な色柄は成人式の振袖にとっておいて、今この瞬間の我が子に似合う色柄をお店で試着しながら選びましょう。 帯はフォーマルな袋帯を、華やかな変わり結びで着付けるのがおすすめ。

 

髪型:伝統的な桃割れや日本髪など

十三参りの髪型でおすすめなのが、桃割れや日本髪などの伝統的なヘアスタイル。桃割れは江戸時代後期から流行した少女の髪型のひとつです。結い上げた形が桃の実に似ていることが名前の由来です。

日本髪も日本に古くから伝わる伝統ある髪型で、髪をまとめて後頭部を高く膨らませて高さを出します。 いずれも着物と相性の良い髪型で、少女らしい丸みをおびたシルエットがポイント。つまみ細工の愛らしい髪飾りやかんざしなどと合わせて、着物と伝統的な髪型の組み合わせを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

十三参りの母親の服装は?

十三参りの母親の服装は?

主役となる娘の服装はもちろん、付き添う母親の服装も考えなくてはなりません。 特に決まりはありませんが、母の服装選びのポイントはおさえておきましょう。

 

母親の服装選びのポイント

子どもと同じ和装で揃えるのも良いですし、洋装でもOKです。いずれも神仏をお参りするのにふさわしいフォーマルな装いを心がけましょう。

和装の場合は、訪問着や付け下げ、色無地がおすすめです。金糸・銀糸の入った格調高い袋帯または名古屋帯を合わせてコーディネートすれば、子どものお祝いの席にぴったりの改まった装いに。

洋装の場合は、ワンピースやスーツを選びましょう。 アクセサリーやバッグなどの小物もフォーマルなものをチョイスするのがポイント。 洋装でもパールネックレスを身に着けることで、着物と同じ格の高い装いになります。

 

十三参りはどこでする?おすすめのお寺・神社

十三参りはどこでする?おすすめのお寺・神社

十三参りの参拝先は、有名なお寺や神社に行っても、近くの馴染みの寺社をお参りするのも◎。 ここでは、えり正が店舗を構える神戸市と福山市でおすすめの参拝先を紹介します。

 

兵庫県神戸市でおすすめのお寺・神戸市の長福寺

神戸市でおすすめのお寺は、長田区にある「長福寺」。十三参りの伝統に則り、お寺に参拝をしたい方におすすめです。十三参りの御祈祷は必ず必要で、日程の候補を2〜3日あげてほしいとのこと。漢字の奉納も書いたものを持参すれば奉納できるそうです。こちらも予約時にお伝えください。

[住所]〒653-0812 兵庫県神戸市長田区長田町4-2-1

 

広島県福山市でおすすめの神社・福山市の福山八幡宮

福山市でおすすめの神社は「福山八幡宮」。福山市を代表する大きな神社で、十三参りのご祈祷のほか合格祈願など各種祈祷もお願いできます。特別予約は不要で、9:00 ~ 15:30の時間であれば受付でその旨を伝えてくれれば大丈夫だそうです。ただし、漢字の奉納は行っていないようなのでご注意ください。

[住所]〒720-0073 広島県福山市北吉津町一丁目2-16

 

十三参りの相談は地域の呉服屋さんへ

十三参りの相談は地元の呉服屋へ

数え年の13歳で行う「十三参り」は、我が子がこれからの人生を力強く生き抜くための知恵と健康を授かる特別な行事。美しい着物に身を包み、後ろを振り返らずまっすぐ前に進む娘の姿は頼もしく、目の前に広がる輝かしい未来を見据えているかのようです。

どうか健康で、どうか幸せに...そんな親心を晴れ着に込めて親から子に贈る着物は、子どもにとっても親にとっても良き思い出に、そして宝物になるでしょう。 

えり正では、十三参りで女の子に着せる着物はもちろん、当日の準備と着付け、着用後のお手入れにいたるまですべてサポート可能です。お母様やご家族の着物レンタルや、洋装用のパールネックレスもご相談頂けます。着物で迎える十三参りのお祝いが、ご本人にとって、また家族の皆さまにとって心にのこる特別な一日になりますように。ぜひ、えり正に思い出づくりのお手伝いをさせてください。

\お気軽にご相談ください/

■ お問い合わせ・来店予約はこちら

メールでお問い合わせ

LINEでお問い合わせ

■ えり正 神戸店
〒651-1221
兵庫県神戸市北区緑町7-20-10

■ えり正 福山店
〒720-0822
広島県福山市川口町2丁目10−47

ブログに戻る