えり正オンラインショップにご来店いただき、誠にありがとうございます。ここではえり正の想いや歴史についてご紹介しています。

1975年家族の幸せ物語、応援企業として創業

「家族の幸せ物語、応援企業」という使命のもと、私たちは「家族に『ありがとう』と『お幸せに』が増えれば、世界はより良くなる」というビジョンの実現を目指してきました。商品は主にフォーマルシーンの着物やパールネックレスをお嫁入り道具として販売してきました。

お嫁入り道具としての着物

娘の高校卒業後、十九歳の厄払いには黒紋付、二十歳の成人式には振袖、結婚式には黒留袖、七五三や学校行事には訪問着など、少しずつお嫁入り道具として着物や帯を揃えてきました。娘の幸せを願いつつ、大人の身だしなみとしてフォーマルなシーンにふさわしい着物を誂えたのです。

フォーマルシーンの着物と帯

フォーマルの着物や帯には、そのシーンにふさわしい吉祥文様などのデザインが描かれています。例えば、七五三なら子供の健やかな成長への願い、結婚式なら夫婦円満への願いが込められたデザインです。これらは日本の長い歴史を通じて培われた古典的な柄であり、時代が変わってもその価値を失うことはありません。

染めと仕立ての品質を武器に全国50店舗へ

お客様からの染めと仕立てへの高い評価を受け、私たちは全国50店舗へと拡大しました。しかし1991年のバブル崩壊後は、選択と集中を繰り返し、現在の神戸店と福山店となりました。創業以来のお客様家族との深い絆は今も変わらずあり、私たちの大切な財産です。

2003年神戸店を承継

当初は家業を継ぐ意志は全くありませんでしたが、2003年に先代社長である父から「神戸店を閉じて福山店に集中する」という決断を聞いたとき、私を育ててくれた社員さんやお客様の顔が浮かびました。彼らへの感謝と親孝行の気持ちから、えり正を承継する決意をしました。

着物の魅力を伝える伝道師として

着物には、着る人の仕草・表情・言葉遣いまで、美しく変身させてしまう魔法が備わっています。承継してから20年以上、洋服にはない華やかさと上品さがあり、あらゆる年代の日本女性の魅力を引き出してくれるアイテムとして、その魅力を発信し続けてきました。

TPOとカラーコーデを大切にしてきた

伝統としきたりを重んじる着物は、目的(TPO)に応じたコーディネートのルールがあり、難しいと感じることもあります。また、着物は色の面積が大きいから、素材や小物、配色で相手に与える印象がガラリと変わります。その奥深き、着物の世界を楽しんでいただけるようにコーディネートに力を入れて取り組んでいます。

相手に気持ちを伝えるデザインを提供してきた

吉祥文様など、意味を持つデザインは着物から伝わる想いを表現します。七五三や結婚式、葬式など、それぞれの節目で着物は家族の幸せを願う心を伝えます。着物は、時代を超えて受け継がれる思い出と、物質的な価値を超えた精神的な価値を持っています。それは、家族や愛する人への「ありがとう」「お幸せに」というメッセージが込められています。

家紋・女紋があるからフォーマル

フォーマルな着物には家紋が付いており、冠婚葬祭における家族の連帯感や礼節を象徴しています。紋付きの着物を誂えて自分の家紋や女紋を分け与える行為は、古くから子を一人前として認めた証であり、娘にとってのお守りとなり、これからの幸せを願う親心でした。着物にはそんな親御様の温もりが込められています。

冠婚葬祭で大切な役割を担う着物

人生の大切な節目である冠婚葬祭は、家族の幸せや絆を育む温かい時間と空間を演出します。着物は、そんな思い出深い瞬間を美しく彩り、儀礼性を与える大切な役割を果たします。また、場に相応しい着物の選び方やマナーは、品格と敬意を心地よく表現するために欠かせません。

2005年成人式の前撮りと家族写真

私たちの成人式の前撮りでは家族撮影に力を入れてきました。流行に左右されない着物姿での撮影は、ただの記念撮影以上の、心に残る美しさと深い意味を持つ体験となります。私たちは、大切な日の思い出を美しく残し、家族の絆を温かく深め、次世代へと受け継いでもらうために家族写真を撮り続けてきました。

2010年 着物アフター診断士として

「着物を大切に長く着たい」「きれいな状態で次世代に譲りたい」というご要望にお応えし、定期的なお手入れと適切な保管を指導しています。「この着物で七五三を祝ったよね」といった思い出話に花が咲き、世代を超えた喜びを分かち合える着物は本当に素晴らしさを、私たちは大切にしていま

2011年 妻にプロポーズと父の病気

2011年1月1日にプロポーズした翌日、父が直腸がんで倒れました。その結果、福山の会社の経営を私が引き継ぐことになり、神戸と福山を往復する生活が始まりました。多くのお客様から励ましの言葉や父との思い出話を伺い、私も更に多くのお客様との思い出を作りたいと強く決意しました。

2014年 父の永眠と息子の誕生

父は余命半年と宣告されましたが、2年間の闘病生活の末、67歳で人生の幕を閉じました。記念日を大切にする父らしく、葬儀は5月29日(呉服の日)に行われました。喪主として父の葬儀を終えた直後、妻が陣痛を迎え、息子がこの世に誕生しました。父を失いながらも、父となったその日、私は「父とは何か」「人生とは何か」について深く思いを巡らせました。

2018年 相続診断士として

ため、相続診断士の資格を取得しました。思い出の着物はキレイに洗い、丁寧に保管することを提案し、不要な着物は処分して風通しを良くすることで、大切な着物をカビから守るサポートを行ってい

2020年 コロナショックを経て

コロナ禍では、成人式や結婚式が次々とキャンセルとなり、えり正の売り上げがほぼ消失してしまいま した。この会社存続の危機において、どうすれば冠婚葬祭のような素晴らしい日本文化を守れるのかを 考え続けました。七五三や成人式、ウェディングで学んできた「ありがとう」と「お幸せにね」が集まる時間をヒントに、毎年ある誕生日や結婚記念日などの小さなハレの日に家族の幸せを演出するために ERIS VELINAとERILISSの2ブランドを立ち上げました。

世界に誇る日本文化のアントレプレナー企業になる

私たちは、これからも着物文化の継承と革新に努めてまいります。お客様の幸せな瞬間を形にし、家族の物語を支えることを使命とし、着物の美しさと価値を次世代に伝えるために努力しています。お客様の大切な瞬間を彩る着物の提供に尽力しています。それぞれの人生の節目で、着物を通じて感動と記憶に残る体験を提供いたします。